高次脳機能障害が疑われるけど検査できないと言われた

Q、交通事故の被害に遭ってからもうすぐ1年となります。高次脳機能障害が疑われるのですが病院では検査できないと言われてしまいました。

今から9ヶ月ほど前に交通事故に巻き込まれ被害者になってしまいました。
その際に頭を強く打ち付けて1週間ほど入院していたのですが、特に異常はないだろうということでその後は退院し怪我の通院治療のために通院をしているような状態です。
しかし、事故からもうすぐ1年が経過するのですが事故の後、思うように言葉が出てこなかったり以前は自分でも記憶力が良いと思っていたけれど現在では記憶力が大幅に低下していて、様々な事をすぐに忘れてしまいます。

仕事でもプライベートでも忘れてしまうことが多くとても困っているのですが、先輩に相談したところ、事故の後遺症となる高次脳機能障害ではないかと言われました。
僕自身、高次脳機能障害についてこれまで知らなかったのですが、先輩に言われて少し調べてみたところ、該当する項目がたくさんあったので検査をして欲しいと思っています。
通っている病院の先生に話してみたところ、うちの病院では、高次脳機能障害についての検査ができないと言われてしまったのですが、今後どのようにすればよいのでしょうか?

加害者の方が保険に加入していたので先方の保険会社から通院費用などについては支払われることが決まっているのですが、病院から高次脳機能障害の検査ができないと言われたのであれば、疑いがないのでこのまま示談を成立させてくださいと言われました。
でも他の病院で検査をすれば認められるかもしれないし、このまま諦めるのは嫌だと思っています。
このような場合、他の病院で検査をしてもらうことも可能なのでしょうか?

A、セカンドオピニオンがお勧めです。保険会社の対応について、最悪は弁護士さんを立てましょう。

一つの病院で検査をする設備が整っておらず、検査ができないと言われただけの内容に対して保険会社は後遺症が認められないということなどと決めつけた言い方をするのはとても強引で珍しいことだと言えます。
後遺症が認められるかそうでないかは医師が判断することであり保険会社が判断する事ではありません。
高次脳機能障害の後遺症として認められると、保険会社が支払うべき逸失利益や慰謝料が大きくなってしまうため、おそらくは後遺症を認めずに示談を成立させてしまいたいというのが本音でしょう。

まず、高次脳機能障害の検査をするためには頭をぶつけてその後の炎症や外傷などが無く症状固定とされてから1年が経過していなければなりません。
そのため今の段階ですぐに検査をすることは出来ないのですが、1年が経過する段階で今と同じような症状がある場合には現在通ってる病院ではなく、セカンドオピニオンを見つけて、高次脳機能障害についての検査をした方が良いでしょう。
その上で後遺症として認められることになれば保険会社は保証せずにはいられません。

上記の通り症状固定から1年が経過していないと後遺症申請をすることはできませんので、この期間が経過する前に何とか保険会社としては示談を成立させたいと思っているのではないでしょうか。
また、高次脳機能障害だけではなく、他にも怪我をしているのであればそういった経緯についても場合によって後遺症が認められるケースがありますから、このような部分についても心配であれば検査を受けると良いです。
あまりにも保険会社の対応が悪いと感じたり良心的ではないと感じるようであれば弁護士に相談した上で保険会社の対応についてを一度注意してもらうと良いです。
何も知らない素人に対しては保険会社はとても強気な態度はとりますが、間に弁護士が入った途端に自分たちが腰を折り、何も言わなくなるようなケースもあります。

まずは被害者であるご自身がしっかりとした検査を行い、後遺症が残っているのかどうかを確認することが重要になりますから、症状固定から1年が経過する日を待って後遺症認定をするための申請を行うようにしましょう。
それまで保険会社などから示談について誘導されることがあっても応じる必要はありません。